全体的背景、設定など

 時は江戸幕末。その始まりは、安政五年に井伊直弼により行われた安政の大獄にて、尊王思想や一橋派は悉く弾圧され、
連座した者は百名以上にのぼった事件である。その中でも、尊王思想を熱く説き、また尊王運動にも動きを見せた吉田松陰や
橋本左内などとも友好関係にあった秀満の父、鷲月茂満や俊三の父、斉藤義政も後顧の憂いと見做され、表向きには不慮の
事故死と見せかけた幕府の暗殺により命を奪われた。その暗殺を実行したのは、かつて幕府に仕えていた津田一族である。
しかし、幕府はその事実を抹殺し、隠蔽する為、用済みになった津田一族を皆殺しにした。信春はその生き残りである。

肥前国:鷹峰藩(たかみねはん)

鷹峰藩では代々の藩主が幕府直轄領の肥前の警備を任されていたが、黒船来航後、その主導権を
握る幕府役人の不甲斐なさに対して不満を抱き始める。また、茂満や義政は鷲里藩にとって非常に
有能で重要人物であったが、それが幕府による謀殺であったこと等を知り、鷲里藩内では大半の者が
討幕派となった。しかし藩自体は長州のように過激な動きをしておらず、冷静に時勢を見極めながら
南蛮貿易を通じ、大砲や武器などを多く仕入れ、軍事的準備をしている。

桜花隊(おうかたい)

鷲月秀満率いる討幕軍精鋭部隊。隊の人数は150人程度。軍隊として本格的に動き始めるのは第二次長州征伐からである。
表向きには軍隊としての形を保っているが、その裏では長州藩の桂小五郎、高杉晋作、土佐の坂本龍馬などとも密通し、
要人暗殺なども行っているが、それを知り得るのは幹部のみであり、決して表沙汰にはならない。